・中小企業診断士の年収はいくらぐらい?
・中小企業診断士になれば年収1,000万円も夢じゃないって本当?
本記事では、これらの疑問を解決していきます。
記事の執筆者
・中小企業診断士試験の通信講座受講生(スタディング)
・中小企業診断士試験に関する情報をブログで発信中
中小企業診断士の3割以上は年収1,000万円以上?
一般社団法人 中小企業診協会が令和3年5月に実施したアンケート調査によると、回答した579名の中小企業診断士の内、34.0%が年間売上1,001万円以上でした。
年間売上801万円以上だと、全体の5割近くの診断士が稼いでいる計算です。
日本人の平均年収が461万円なので(参照:国税庁)、平均年収の倍以上稼ぐことも不可能ではありません。
年収3,000万円超えのプレーヤーも存在する?
先ほどと同じアンケート調査によると、年間売上3,001万円以上の診断士は全体の約5%。
診断士の20人に1人が3千万円以上稼げるというのは、夢がありますよね!
ちなみに、年間売上2,001万円以上の診断士であれば10%超えています。つまり、10人に1人。さらに現実味を帯びてきます。
加えて、本アンケートは「コンサルティング業務の売上」に対する回答なのも要チェック。
つまり、コンサルティング業務以外の収入はカウントされていないっていうことね。
そうなんだ!つまり、実際の年収はこれ以上の可能性が高いってことなんだ。
中小企業診断士の収入源
中小企業診断士の仕事内容というと、企業の診断業務を思い浮かべる人も多いでしょう。
加えて、次のような仕事内容が存在します。
中小企業診断士の仕事内容
経営コンサルティング
調査研究業務
セミナーや講演活動
執筆業務
公的機関での業務
業務ごとの報酬単価はどうなっているのか?
中小企業診断協会が公表しているアンケート結果によると、業務ごとの平均報酬単価は次のとおりです。
業務内容 | 公的業務の比率が高い人の平均報酬額 | 民間業務の比率が高い人の平均報酬額 |
---|---|---|
診断 | 37,700円/日 | 98,300円/日 |
経営支援 | 37,500円/日 | 112,500円/日 |
調査研究 | 53,600円/日 | 89,700円/日 |
講演・教育訓練 | 48,100円/日 | 119,000円/日 |
執筆 | 7,800円/400字 | 6,400円/400字 |
公的業務と民間業務を比較すると、内容によっては2倍以上の報酬差が!
民間企業から業務を受注できるようになると、収入もドンドン上がりそうなイメージ。
MBA取得と中小企業診断士はどちらがいいのか?
中小企業診断士を目指している人にとって、気になるのがMBAと中小企業診断士の違いです。
結論からいうと、両者の違いは以下のとおり。
ココがポイント
・MBA:経営学修士の名称
・中小企業診断士:経営コンサルタントの国家資格
ようするに、経営学を学ぶという点においては似ているものの、修士号と国家資格という明確な違いがあります。
また、取得目的も以下のように異なります。
MBA | ビジネススキルやリーダーシップを学び、経営者や管理職、コンサルタントとしてキャリアアップするため |
中小企業診断士 | 中小企業の経営支援について学び、経営者や経営幹部に対してコンサルティングを提供するため |
自分で事業を立ち上げたい=MBA
他者の事業を支援したい=中小企業診断士
このようなイメージです。
中小企業診断士に関するQ&A
中小企業診断士の取得には何年かかる?
一般的に1〜3年程度と言われています。試験は年に1回実施されており、1次・2次試験に合格する必要があります。
また、2次試験合格後は15日間以上の実務補修、または実務従事が必要となり、完了すると診断士として登録が可能です。
中小企業診断士の仕事先はどのようなものがある?
大きく分けて、企業内診断士として民間企業で働くか、独立して自らの事務所で活動する方法が挙げられます。
また、なかには中小企業支援機構や商工会議所といった機関に所属する人も存在します。
中小企業診断士試験のおすすめ学習法は?
費用を抑えながら最短合格を目指すのであれば、通信講座がおすすめです。
スキマ時間を利用した講義動画の視聴や、AIツールによって学習効率を最適化してくれるサービスも存在します。
まとめ
本記事のポイントをおさらいしましょう。
本記事のポイント
中小企業診断士の3割は年間売上1,001万円以上
10人に1人が年間2,000万円以上のコンサル報酬を得ている
公的業務と民間業務では、民間業務のほうが報酬単価が高め(2倍以上の業務内容も)