中小企業診断士試験の1次試験には、科目が7つあるよね。
それぞれの科目内容や難易度はどうなっているのかな?
一般社団法人 中小企業診断協会の試験案内や統計データをまとめてみたから、本記事で詳しくチェックしていこう♪
この記事を読んでわかること
・統計データに基づいた1次試験科目別の難易度
・1次試験の科目別概要
・1次試験の科目別合格率の推移
2017年度〜2022年度の平均合格率から見た1次試験の科目別難易度
科目1:経済学・経済政策
概要
「経済学・経済政策」科目は、経済活動を理解し、中小企業の経営課題への対応力が問われる試験科目です。
マクロ経済学・ミクロ経済学の基本理論、市場構造、需給分析など幅広い分野が出題範囲となっています。
出題範囲
マクロ経済
主要経済指標の読み方
財政政策と金融政策
国際収支と為替相場
主要経済理論 など
ミクロ経済
市場と組織の経済学
消費者行動と需要曲線
企業行動と供給曲線
産業組織と競争促進 など
科目合格率
科目2:財務・会計
概要
「財務・会計」科目は、中小企業の健全な経営を実現するために必要な財務知識・会計知識が問われる試験科目です。
財務諸表の読み方、財務指標の分析・評価、原価計算、資金調達と配当政策などが主な出題範囲となっています。
出題範囲
財務・会計
企業会計の基礎
原価計算
経営分析
利益と資金の管理
キャッシュフロー
資金調達と配当政策
投資決定
証券投資論
企業価値
デリバティブとリスク管理 など
科目合格率
科目3:企業経営理論
概要
「企業経営理論」科目は、経営戦略を立案・実行する知識が問われる試験科目です。
内容は、経営計画の策定、マーケティング戦略、組織論など、経営全般に関わるテーマが範囲となっています。
近年注目を集めている技術経営(MOT)に対する内容も問われるため、幅広い経営知識が求められる試験内容です。
出題範囲
経営戦略論
企業戦略
成長戦略
経営資源戦略
競争戦略
技術経営
国際経営
企業の社会的責任 など
組織論
経営組織の運営
人的資源管理 など
マーケティング論
マーケティング計画と市場調査
消費者行動
製品計画
製品開発
価格計画
流通チャネルと物流
プロモーション
応用マーケティング など
科目合格率
科目4:運営管理
概要
「運営管理」科目は、経営資源の効率的な活用を実現し、中小企業の競争力向上を支援する知識が問われる試験科目です。
生産管理、品質管理、物流管理、情報システムなど、企業運営における様々な管理手法が出題範囲となっています。
出題範囲
生産管理
生産のプランニング
生産のオペレーション など
店舗・販売管理
商品仕入・販売(マーチャンダイジング)
商品補充・物流
流通情報システム など
科目合格率
科目5:経営法務
概要
「経営法務」科目は、法的リスクを回避し、適切な法的対応を行うための知識が問われる試験科目です。
会社法、労働法、契約法、知的財産権、競争法など、企業経営に関連する主要な法律が出題範囲となっています。
出題範囲
経営法務
知的財産権に関する知識
取引関係に関する法務知識
企業活動に関する法律知識
資本市場へのアクセスと手続 など
科目合格率
科目6:経営情報システム
概要
「経営情報システム」科目は、経営戦略と情報システムを効果的に統合し、企業価値向上を支援する知識を問われる試験科目です。
情報通信技術に対する基礎知識、システムの企画・導入、データベース管理、ネットワーク・セキュリティなど、経営情報システム全般が出題範囲となっています。
出題範囲
情報通信技術に関する基礎的知識
情報処理の形態と関連技術
データベースとファイル
通信ネットワーク
システム性能 など
経営情報管理
情報システムの開発
情報システムの運用管理
情報システムの評価
外部情報システム資源の活用
情報システムと意思決定 など
科目合格率
科目7:中小企業経営・政策
概要
「中小企業経営・政策」科目は、中小企業の実態理解と経営課題の解決に対応する知識が問われる試験科目です。
中小企業の特徴・役割、経営改善手法、地域経済・産業政策など、中小企業とその経営環境に関連するテーマが出題範囲となっています。
出題範囲
中小企業経営・政策
中小企業政策 など
科目合格率
中小企業診断士試験の理解をさらに深めるために
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