コスパに優れた中小企業診断士講座として有名なのが、「スタディング」と「診断士ゼミナール」。
一見どちらも同じようなサービス内容ですが、詳しく調べてみると様々な違いがあります。
そこで今回は、スタディングと診断士ゼミナールで迷った現役受講生が、「結局、どっちがおすすめなの?」といった悩みを解決していきます。
スタディングと診断士ゼミナールの特徴を比較
両スクールを比較するにあたり、重要な項目を8つ設定しました。
比較ポイントの一覧表は次のとおりです。
■スタディング、診断士ゼミナール比較表
比較ポイント | スタディング | 診断士ゼミナール |
---|---|---|
講座価格(1次・2次試験セット) | 48,400〜57,300円(税込) | 59,780円(税込) |
教材 | ◎ | ○ |
過去問 | 直近6年分 | 直近7年分 |
模擬試験 | あり | なし |
合格実績 | 200名以上(2023年度) ※アンケート回答者 | 156名(2021年度) ※アンケート回答者 |
学習サポート体制 | ○ | ◎ |
合格お祝い金 | 1万円 | 最大3万円 |
再受講 | ・2年分の試験に対応するコースあり ・有料のコース更新プランあり | 3年間延長無料 |
それぞれの項目を具体的に見ていきましょう。
講座価格
まずは料金です。
■スタディング、診断士ゼミナールの講座料金比較表
スタディング | 診断士ゼミナール |
---|---|
・ミニマム:48,400円 ・スタンダード:53,900円 ・コンプリート: | プレミアムフルコース:59,780円(税込) |
1次・2次がセットになっているコースを比べてみると、どちらも5万円程度から受講できます。
スタディングのコンプリートコースは通常7万円近い料金とやや高めですが、今ならキャンペーンで6万円以下。
また、スタディングでは無料講座を受講すると10%OFFクーポンをもらえるので、通常料金から数千円安くなります。
オプションで付けられる「テキストの印刷」は、スタディングのほうが安価。ただし、診断士ゼミナールでも現在7,000円オフ中(2024年6月30日まで)なので、そこまでの金額差はありません。
「紙媒体の教材も持っておきたい」という方は、テキスト料も含めて判断しましょう。
教材
教材は、どちらもテキスト(フルカラー)と動画が用意されています。
スタディングのテキストは、図や表がふんだんに盛り込まれています。
テーマ別の重要度が最初に表示されているため、重点的に学習すべきポイントが明らかです。
診断士ゼミナールのテキストも、図やイラストが多く含まれています。
スタディングと比べると、具体例を用いた説明が多い印象です。理解が難しい分野の場合、具体例があると助かりますよね。
好みの分かれるところではありますが、個人的にはスタディングのほうが頭に内容が入ってきました。
講義動画は、スタディングだと「映像」と「音声のみ」の2種類から選べます。
聞き流し勉強が好きな人にとって、音声のみの視聴サービスは地味にポイントが高いかもしれません(私は活用しまくっています)。
また、再生スピードは0.5倍~3倍速の8段階から設定可能。倍速で視聴すれば、学習スピードも倍になります。
単純な講義動画のボリュームでは、診断士ゼミナールがスタディングの倍あります(約270時間)。
テキストと同様、具体例が豊富であることが講義ボリュームに繋がっている印象です。
ココがポイント
どちらの会社の講義動画も、ダウンロード可能です。
パケット代を気にせずスマホやタブレットで視聴できるため、外出時でも気軽に学習できます。
過去問
講座で用意している過去問は、それぞれ以下のとおりです。
・スタディング:直近6年分
・診断士ゼミナール:直近7年分
診断士ゼミナールのほうが1年分多いですね。両スクールとも解説付きなので、試験前の学習に適しています。
ちなみにスタディングでは、「過去問セレクト講座」というものがあります。過去10年分の過去問からピックアップした高頻出な問題を、テーマ別に解く問題集です。
各講座の終わりにチャレンジできるので、学んだことが実際の試験問題でどう問われるかイメージできます。
模擬試験
過去問をやり込んでもカバーできないのが、テスト慣れ。
万全の体制で試験日を迎えても、本番で力を発揮できないと合格率が下がりますよね。
そこで必要になってくるのが模擬試験。早いところで、5月に模試を開催しているスクールもあります。
スタディングと診断士ゼミナールでは、スタディングのコンプリートコースのみ模試が付いてきます。
別のスクールで模試を受けるのが手間と感じるようなら、スタディングのコンプリートコースを選ぶのがおすすめです。その他の模試開催スクールは以下のとおり。
模試を開催しているスクール
- LEC
- TAC
- 大原
- クレアール
模試の受験料は、5千円程度に設定しているスクールが多い印象です。
合格実績
結論から言うと、公表されている合格人数だけを見ると両スクールに差はありません。それぞれ、毎年150〜200名程度合格しているようです。
両スクールの講座受講生が公表されていないため、合格率はわかりません。ただし、2022年度中小企業診断士試験の合格者が全体で1,625名だったので、合格者の5人に1人はスタディングか診断士ゼミナールの受講生と推測できます。
学習サポート体制
ここでいう「学習サポート体制」とは、勉強でわからないことがあったときに質問できるかどうかを指します。
各スクールとも通信講座なので、講師と交流を持つ機会があるのか気になるところですよね。
質問は、各スクールともオンライン上で可能です。ただし、診断士ゼミナールが質問無制限であるのに対し、スタディングは有料のチケット制です。
スタディングはコースによって質問チケットが5枚〜10枚と付いてきます。しかし、追加で質問したい場合は費用が発生するため、たくさん講師へ質問したい人には適しません。
講師に質問する機会が多そうな人は、診断士ゼミナールのほうがオススメです。
合格お祝い金
通信講座の中には、合格お祝い金を用意しているところも存在します。
条件はスクールによって異なりますが、お祝い金がもらえれば講座代の節約に繋がります。
スタディングと診断士ゼミナールのお祝い金事情は次のとおり。
スタディング | 診断士ゼミナール | |
---|---|---|
お祝い金の金額 | 1万円 | 最大3万円 |
受け取り条件 | ・対象コースを受講して合格した人 ・合格後、アンケートと合格体験談に回答した人 | ・3万円:合格体験記、合格証書のコピー、本人写真の提出 ・3千円:合格体験記、合格証書のコピーの提出 |
各スクールとも、提出してもらった合格体験記を公式HP上に掲載しています。
本人写真の提出に抵抗がなければ、最大3万円もらえる診断士ゼミナールのほうがお得です。
再受講
再受講に関する制度
・スタディング:2年分の試験に対応するコースあり+有料のコース更新プランあり
・診断士ゼミナール:3年間延長無料
再受講に関しては、各スクールともサポートが充実しています。ほかのスクールの場合、再受講割引があったとしても10%オフ程度です。
スタディングの再受講コースは、通常価格の半額以下。これだけでもお得に感じますが、圧巻なのは診断士ゼミナールです。
〜3年間延長無料〜
なんと、1年分の受講料で計3年間受講できてしまいます。長期計画で合格を目指す人にとって、この上なく魅力的なサービスといえます。
正直、自分はこの延長制度にかなり惹かれました。
最終的にスタディングを選びましたが、診断士ゼミナールを選んでいたとすれば、間違いなく決め手はこの制度だったでしょう。
スタディングはこんな人におすすめ
スタディングの学習がマッチする人の傾向は、主に以下の3パターン。
スタディングはこんな人におすすめ
- 最短合格を目指したい人
- 学習スケジュールをきっちり立てるのが好きな人
- 高いモチベーションを維持しながら学習したい人
それぞれ詳しく説明します。
1)最短合格を目指したい人
スタディングの指導方針は、「合格に必要な60点が取れればOK」です。中小企業診断士の合格に深い知識は必要ないと断言しています。
いかに効率よく合格ラインへ達するか、そこに特化した講座内容となっているため、短期間の学習でも合格を獲りにいけます。
一発合格した受講生の口コミも、公式サイトに数多く寄せられていました。
2)学習スケジュールをきっちり立てるのが好きな人
日々の仕事や生活で忙しい社会人にとって、資格試験の勉強には計画性が欠かせません。
ただし、学習範囲が幅広い中小企業診断士試験では、勉強スケジュールを立てるだけでも一苦労です。
そこでオススメなのが、スタディングの「AI学習プラン機能」。
AIが「何を」「いつまでに」勉強すればいいのか提示してくれるため、ストレスフリーで学習計画が立てられます。
自動的に学習データを集計してくれるので、学習記録をつける手間もかかりません。
3)高いモチベーションを維持しながら学習したい人
私は飽きっぽい性格で、新しい勉強や趣味を始めても長続きしません。
ですがスタディングの勉強は、自分でも驚くほど続いています(2023年4月時点で、6科目の勉強が完了)。
理由は簡単で、学習の進捗が把握しやすいから。
勉強が完了するとチェックマークがつき、次の学習内容も事前に確認できます。
また、グラフや数値で学習状況が可視化できる学習レポート機能も。勉強が進めば進むほど、自分に自信が付いていきます。
ちょっとしたゲーム感覚で学習を進められるので、勉強がそれほど苦になりません。
診断士ゼミナールはこんな人におすすめ
一方、診断士ゼミナールは次のいずれかに該当する人におすすめです。
診断士ゼミナールはこんな人におすすめ
- 数年かけてじっくり試験合格を目指している人
- わからないことは気軽に相談したい人
- できるだけ費用を抑えたい人
それぞれの理由を書いていきます。
1)数年かけてじっくり試験合格を目指している人
診断士ゼミナールの最大の魅力は、1年分の講座料を払えば3年受講できる点です。
「2〜3年かけて合格できればいい」と思っている人にとって、診断士ゼミナールは最高のコスパを誇ります(1年あたり2万円以下で受講できる計算)。
早めに勉強をスタートしたいけど、追加費用は抑えたい。そんな人には診断士ゼミナールがぴったりです。
2)わからないことは気軽に相談したい人
通信講座の特性上、対面で講師へ質問する機会はありません。
「費用を抑えるために通信講座にしたいけど、講師に質問できないのがネック」と思う方もいるでしょう。
診断士ゼミナールの場合、24時間365日メールで質問を受け付けています。質問回数に制限はないため、気になることはガンガン聞けます。
質問しながら頭を整理するのが得意な人は、ぜひ診断士ゼミナールを検討してみましょう。
3)できるだけ費用を抑えたい人
通信講座の中でも、スタディングと診断士ゼミナールの講座料は破格です。10万円超えるのが当たり前の料金相場ですので。
その上、診断士ゼミナールでは
・合格すれば、お祝い金で3万円が戻ってくる
・3年間無料で延長受講できるため、試験に落ちても追加費用の心配がない
といった利点があるので、人によっては2万円程度の自己投資で合格まで漕ぎつけられる可能性が。
ローリスク・ハイリターンを狙うなら、診断士ゼミナールがおすすめです。
スタディングのクーポン・キャンペーン情報
スタディングの中小企業診断士講座では、時期によって様々なキャンペーンや特典が用意されています。特に、割引キャンペーンや無料体験など、受講者にとってお得なサービスが多数あるため、利用しない手はありません。
2024年6月6日時点、早期割引キャンペーンが実施中。通常69,300円のコンプリートコースが、6月30日まで57,300円で申込み可能です。
また、無料講座を受講するだけで得られる「10%クーポン」も利用できます。
講座料金から10%割り引けるため、4,000円〜7,000円ほど費用を抑えられます。
ほかにも、3つの無料登録特典も欠かさずチェックしておきたいキャンペーンです。
診断士ゼミナールのクーポン・キャンペーン情報
診断士ゼミナールでは、2024年6月3日〜2024年6月30日まで早期申し込みキャンペーンを実施中です!
診断士ゼミナールの早期申し込みキャンペーン
1)オプションテキスト最大7,000円オフ
2)24年度講座の無料受講
3)一次科目の2科目のオプションテキストをプレゼント
2024年6月30日までなので、診断士ゼミナールで学習をスタートするなら今がチャンスです。
\早期割引キャンペーン実施中!!/
判断に迷ったら、まずは無料講座の受講を
どっちも魅力的だから、選ぶのに迷っちゃう。
あとで「こっちにすればよかった!」と思わないためにも、無料講座の受講を強くオススメするよ。
どちらのスクールもボリュームたっぷりの無料講座を用意しているので、受講イメージがバッチリできるよ♪
スタディングの無料講座
スタディングの場合、簡単な登録を済ませば無料講座が受講可能です。
無料講座の内容は次のとおり。
無料講座の内容
・合格法冊子と初回ガイダンス
・次の初回講座:1次試験基本講座、実戦フォローアップ講座、スマート問題集、過去問セレクト講座、2次試験基本講座
※内容は予告なく変更される可能性があります。
無料講座を受講すると、講座料金の10%OFFクーポンがゲットできます。
キャンペーンとの併用はできませんが、キャンペーンがない場合は10%クーポンで講座料金を数千円浮かしてみましょう。
=>スタディングの無料講座診断士ゼミナールの無料講座
診断士ゼミナールの場合、登録不要でサンプルテキストと講義映像を閲覧・視聴できます。
公式サイト上に公開されているので、本申込みの前に自分に合っているか確認しておきましょう。
=>診断士ゼミナールの無料講座スタディングと診断士ゼミナールの比較まとめ
本記事のポイント
- スタディングがおすすめな人:
①最短合格 ②しっかり学習プラン立てたい ③モチベーション維持希望 - 診断士ゼミナールがおすすめな人:
①数年計画 ②自由に質問 ③できるだけ安い受講料
未来の中小企業診断士を目指し、自分に合った通信講座を選んでいきましょう。
早めにスタートするほど有利なので、受験すると決めたら即行動へ。
一緒に勉強頑張りましょう♪