コロナウイルスはその正体や対策が不透明なことから、世界中でこの病気に対する恐怖感が蔓延している。
その恐怖感から生み出され今問題となっていることが『中国(アジア)人差別』だ。
本記事では現状どのような差別が発生しているのか、紹介していく。
コロナウイルスによって世界中に差別が蔓延している

日本でのコロナ差別
日本では、まだ感染者が少ないことからコロナ関連の差別情報はさほど流れていない。
が、場所によっては感染者の家族などが、飲食店での入店拒否や保育園への通学を断られる事態が起きているようだ。
https://www.kochinews.co.jp/sp/article/352815/
上記の対応を『差別』と捉える人もいると思うが、これは差別というより恐怖心からくる予防行動と考えたほうがいい。
感染者の家族がコロナウイルスに感染していることは十分あり得ることなので、集団感染を防ぐためにレストランや保育園で感染の疑いのある人を遠ざけるのは、ごくまっとうな処置だ。
レストランでコロナウイルス感染者が出ると、最悪お店が潰れてしまう。
誹謗中傷を感染者または親族に投げつけるのはナンセンス。そういう人間は自分の身に降り掛かったら「差別するな!!」と怒り狂うんだろう。
世界でのコロナ差別
世界でのコロナ差別は、アジア人へ向けられたものが中心だ。
アメリカは差別の文化、と呼ばれるぐらい人種差別がひどい。
黒人差別の酷さは少し調べると山のように情報が出てくるが、今はその差別される側であった黒人が、アジア人を露骨に差別している。
地下鉄の駅ナカで、中国人女性が黒人男性に殴られてる動画もSNS上で拡散していた。
こういう負の連鎖をみると、差別の無い世界は一生訪れないかもな、と絶望してしまう。
ロンドンでは中国系シンガポール人の若者が、集団暴行を受ける事件も。
https://www.cnn.co.jp/world/35150261.html
また、アメリカでは芸人の村本大輔さんが、差別発言を受けたとツイートし話題になっている。
日本人なら大丈夫、と思うからもしれないが、外国人にとって海外に住むアジア人のほとんどが『中国人』だ。アフリカは顕著で、どこに行っても『チャイナ!!』と呼ばれる。
日本人、中国人、韓国人の区別など私達でも難しいのだから、外国人にわかるはずがない。
つまり、今海外に住む日本人は、感染者数が全体の50%を超える国(中国)から来た中国人と認識される可能性が非常に高い。
さきに紹介したシンガポール人の男性も、顔が中国人ゆえ中国から来たと勘違いされ、集団暴行を受けた。
また、フランス在住の辻 仁成さんが興味深い記事を投稿していた。
https://www.designstoriesinc.com/jinsei/daily-465/
既に日本本体も差別の対象に入っており、海外在住者は肩身の狭い思いをする現状といえる。
差別に立ち向かう勇敢な人たち
コロナウイルスによって世界中でアジア人差別が蔓延しているが、中には差別に立ち向かう勇敢な人たちもいる。
『私はコロナウイルスではなく人間です』と訴えるため路上で活動してみた男性や
おばあちゃんが「コロナウイルスによる人種差別はやめなさい。コロナは無くなっても差別は残ってしまうから」と言っており、それが反響を呼んでいます。
こうした勇気ある活動に触れることで、未知のウイルスで不安になっている私達の心は冷静さを保てる。
今後もコロナウイルスから派生した差別ニュースを耳にすると思うけど、それを「あってはならないことだ」と断固批判する姿勢は持ち続けたい。