最終更新:2020年10月6日
コロナウイルスで世界中が大騒ぎな中、裏でちょっとした騒動が発生していた。
それがエアアジアの乗り放題パス(AirAsia Unlimited Pass)だ。このパス、エアアジアXとタイ・エアアジアXの運行路線が1年間乗り放題となる神サービスで、料金が約13,000円と破格。
サービス対象者はマレーシア在住者、という触れ込みにも関わらず、今回多くの日本人(日本在住者)がこのパスを購入したようだ。
キャンペーンが終了した後出てきた情報、それは
規約違反の利用者は、搭乗拒否する
という、エアアジア側の発言だ。
未だ情報が錯綜する中、本件を追ってみた。
目次
お祭り情報
https://www.traicy.com/posts/20200303145623/
飛び込んできた超お得なキャンペーン。
Twitterでは次々と関連情報がツイートされた。
お祭り騒ぎ
3月7日までのキャンペーンということで、みな我先にと乗り放題パスの購入へ殺到。
購入方法を説明したブログの乱立
当初から『マレーシア在住者』が対象とされていたことから、マレーシア国外からは購入ページへアクセスできない措置が取られていた。
が、VPN(仮想専用線)を介してであれば、あたかもマレーシア国内からアクセスしているように見せられることから、日本在住者による購入が大量発生。
ご丁寧に、トレンドに乗ったブロガーが購入説明を詳しく説明しているサイトが多数あった。
https://4personalreasons.com/deals/4724/
https://owaraitimes.com/airasia-unlimited-pass-terms-conditions-faqs/
これだけ情報が細部まで説明されていれば、購入に成功した人も多いだろう。
だけど・・・悲しいかな、詳しい説明ながら肝心の部分の情報が誤っていた。
マレーシア国外の人は、対象ではない。
それが今回の悲劇を生んだ。
キャンペーン終了後の悲報
https://www.traicy.com/posts/20200314148233/
購入キャンペーン終了後、衝撃の記事が。
乗り放題パスを規約に違反しながら購入した乗客は、搭乗拒否されるという。
規約違反が何を指すのか、具体的に言及はされていない。が、みんなわかってる。マレーシア国外の人による購入のことだ。
Twitterの声
この悲報を受け、Twitterでは様々な声が上がっている。
彼の仮説が正しいとすると、マレーシア在住者以外の購入者はエアアジアにしてやられた事になる。
実際、購入者はかなりの数に登ると思われる。
千人でも1千万円の売上!搭乗させないわけだから、この分が丸々利益となる(空港カウンターでの対応は若干生じるが)。
これが意図的になされたキャンペーンだとすると、狐と狸の化かし合いのような出来事といえる。
上記情報が本当だとするなら、規約違反購入者が搭乗するすべはない。
偽造パスポートやビザで踏ん張る人がいたら、ある意味尊敬する。やめておいたほうが無難だけど。
そんな感じで、現在波紋の広がっているエアアジアの乗り放題パス。
これから、実際に搭乗拒否を空港で言い渡される人が出てくるんだろうな。購入してしまった人は、恥ずかしがらずに前もってエアアジアの問い合わせ窓口へ確認してみてほしい。
追記
2020年3月15日現在、在住日本人で乗り放題パスを実際に利用した人はまだ出ていない。
Twitterで『#エアアジア年間パス搭乗レポート』なるハッシュタグが登場し、それを追えば最新状況がわかる。
今のところ、直近で搭乗する人は3月20日らしい。
3月20日になったら上記ハッシュタグでツイート検索してみようっと。
追記2:VPN使用者は乗り放題パス利用不可、そしてエアアジアの経営悪化がヤバい
日刊SPA!の記事によると、エアアジアの広報が次のような声明を出している。
VPNを利用した購入は、明確な規約違反である。従って、不正な手段で年間パスを購入した者に対しては搭乗拒否をする。年間パスの払い戻しはしない――。
引用:エアアジアの1万3000円「1年間乗り放題パス」に日本人が殺到、その顛末は…
これが事実であれば、マレーシア在住者以外の購入者は利用不可、という話になる。
そもそもの話として、エアアジアの経営はかなり悪化しており破綻寸前らしい。
マレーシア政府が救済に乗り出さないと、乗り放題パスはおろか、エアアジア便に乗る機会すら無くなってしまう状態。
新型コロナウイルスの影響は、航空業界に大きなダメージを与えている。
追記3:エアアジア・ジャパンの倒産
10月にはこんな悲報も。
あくまで日本事業の撤退なので、本元のエアアジアはまだ大丈夫。